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2020年1月23日木曜日

選択的夫婦別姓の導入をヤジったヤツ、何考えているんだか…

2020年1月22日の国会の代表質問で、選択的夫婦別姓の導入を国民民主党の代表が提案した際、「だったら結婚しなくていい」というヤジが自民党の女性議員から飛んだという。

はぁ~~~……

この女性議員は、よほど恵まれた(今の日本の“常識”でいう)環境で育ったんだ!とまず思い、改姓することで、何が起こり、それがどんなに不便なことか、を想像する力もないのか、と……
がっかり、とか、残念とかいう感情でなく、この女性議員にあきらめに似た気持に支配されてしまった。(「ダメだ、こりゃ!」)

結婚するカップルの96%が夫になる人の姓を選ぶ。だから、この不便さを感じる男性は4%しかいない。しかし、改姓というものは、男女関係なく、大変な不便さを強いる。
そして!
ここを強調したいのだが、妻となる人も、姓を変えてくれた夫に、申し訳なさを感じたりもするのだ。しかし、夫の姓を選んだカップルのうち、妻が姓を変えてくれたことに対し、申し訳なく思う夫は一体、どのくらいの割合いるのだろうか。

大体において、夫婦同姓であるメリットって、何なんだろう。
すぐに浮かぶのは、国側から見たら、税制の問題か? 今は、所帯が基準になって税金を取られている。姓が違うと、どの人とどの人が一つの所帯だとわからないじゃないか、ということは根拠には、あたらない。こんなのは、このAIが発達した世の中で、すぐに解決できることなのだから。別に同姓である必要なんて、ないじゃないか。
では、一体、何?
子どもの姓の問題?これは、確かに大問題だ!
こういう観点で、議論する必要は、あると思うが、あまりされていないネ。

生まれたときにもらった名前は、アイデンティティの確立そのものだ。
だから、なおさら、それを変える、という意義。そこから議論を始めないと、ならないと思う…

夫婦別姓の提案は、もともと今の野党の前身からでてきた。今の与党は、あまり積極的ではないが、選択的夫婦別姓という、とりあえずは、便宜的な方向に動いている。これは、大変に大変に喜ばしい傾向なのに、この女性議員が、「とりあえず、野党の発言には、ヤジらなければ」という単純発想でヤジったのだとすれば、この女性議員の代償は大きい、と思うけれどナァ。
何を考えて、ヤジったんだろう。聞いてみたいネ。

久しぶりにブログ復活!

人生、再び、『女性』という視点で活動してみようと思う。世の中、『女性』という視点で眺めると、いろいろ突っ込みどころがあって、怒り心頭にもなるのだけれど、冷静に分析してみるのも大事なことだから。
昨年の12月16日、世界経済フォーラム(WEF)は、各国のジェンダー不平等状況を分析し、2019年版「ジェンダー・ギャップ指数」を公表した。
「ジェンダー間の経済的参加度および機会」「教育達成度」「健康と生存」「政治的エンパワーメント」の4種類の指標を基に格差を算定し、ランキングしている。
日本は121位(対象国は153か国。昨年は110位)!
なんなの?これ!どういうこと?
読み書き能力、初等教育(小学校)、出生率の分野では、男女間に不平等は見られず、ランクは世界1位。
しかし、高等教育(大学・大学院)、労働所得、政治家・経営管理職、教授・専門職、国会議員数では、いずれも100位以下。閣僚数に至っては、139位。国会議員数は135位!
「国会議員の半数を女性に」を目標に『クォータ制を推進する会』が、在ウルグアイ大使や文部大臣をなさった赤松良子会長を中心に頑張っている。
候補者男女均等法も2018年に制定された。おかげで2019年の統一地方選では、女性議員の割合があがった、という。
地方議員は、生活に密着するので、女性の視点は、大変役に立つし、本人たちも活動しやすい。
問題は国会議員である。
とにかく女性議員を増やせばいいのだから、と、政治的素質がまったくないような女性を引っ張り込んで、国会議員にしてしまうのだけは、やめて欲しい。ただ在籍していて目立った仕事もしてない女性議員をみると、「税金の無駄遣いだ」と怒るより先に悲しくなってくる。アンタ、何のために国会議員になったんだい?
大体、世界的視野を持ち、バランス感覚をもった真の政治家になれる男性は、全男性の中でみて、そういるわけではない。ただ、数が多ければ、今の国会議員の中にも、真の政治家はいるだろう。女性も、もともとそういう素質を持ったものは、同じ割合でしかいない。今という時代では、政治家という職業につこうという分母としての女性は、少ないのだから心して候補としても選んで欲しい、とつくづく思う。
ところで、いつも疑問なのだけれど、国会議員の中に、政治学科を出た、という議員は、どのくらいいるのだろう。一度調べてみたいと思っているのだが。