『外国人にお茶のデモンストレーションをする』~お点前の説明~
お点前は、大きく3つの部分に分かれます。
1.置き合わせと清め
2.お茶を点てて出す
3.片づけ
『清め』の部分は、茶道の根本精神を表す言葉『和敬清寂』の『清』の部分の一つの具現化です。
すでに、「水屋できれいにしてきたものを何故、わざわざお客の前でまたするのですか?」という疑問が湧いてきますが、これは、目に見えるものだけでなく、心の中を清らかにする儀式と考えると、わかりやすいかもしれません。仏教での法会だけでなく、キリスト教のミサなどでも、はじめに場を清める所作があると聞きますので、それと同等のものと考えると分かりやすいかもしれません。
いずれにしろ、道具だけでなく、お客様にお茶を差し上げる心も清める部分です。
道具の取り合わせは、季節のものとか、その日のテーマに応じたものとかあり、それもお茶の楽しみの一つ、という話も、楽しい話題です。
しかし、道具の説明は、簡単に。
張り切って歴史とか種類とかまで話すのは、茶会に2度以上来ている人向けです。
ただ、ちょっとおもしろい話は、いいかもしれません。
たとえば、茶筅はハチク(淡竹)という種類の竹が多く、穂先は、先を70~120本に割いてあるもの、とか、棗はもともと木地で、その上に”漆を塗って磨いて”というような24の工程がある、とかです。
所作や道具についての説明に、深入りすると禅の話とか、侘茶の話になったりします。
茶の湯は、精神的なこと、歴史的なことも含めて日本文化がつまっています。全体について知らないと茶の湯の心はなかなか理解できるものではありません。ですから、いい加減なことで話を濁さず、わからないことは「まだ勉強中なので、わかりません。」と言いましょう。
わからないことをわからない、と言う勇気を持つのは大事なことです。
(2025.10.16 記)
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