『外国人にお茶のデモンストレーションをする』~お茶の飲み方~
折角ですので、薄茶の飲み方を体験していただきましょう。
前提として
・茶の湯として飲むお茶には、二種類あり、これから飲んでいただくのは薄茶である。
・飲み方は、各お茶の流派で微妙に違うが、今回は、私たち裏千家流の飲み方である。
の2点は説明しましょう。
「飲むときは、三口半で」と言われますが、これは何口でもいいので、自由に飲んでいただきましょう。どうしても飲めない人もいますので、「苦手なら残して構いません」と気遣うことも忘れずに。(外国人に対してだけではありません。)「三口半」は決まりではありません。
また、「飲み終えたことを亭主に知らせるため、最後の一口は、ズズッーと音を立ててすすること」とかも言われますが、これもどうしてもしなければならない決まりではありません。
最後の一口まで戴くために、ススッというくらいの音を出しても仕方ない、くらいに考えてください。感性の問題ですが、静かな雰囲気の中で、ズズッーという爆音が響くのは、そぐわない、と思う人もたくさんいます。
飲む作法の中にも『和敬清寂』の『和』と『敬』の感性が備わっていることを説明出来るタイミングがあったら、してください。
茶碗の拝見時には、どんな道具も、亭主が心をこめて用意したものであるから、丁寧に扱うこと、特に手を滑らせて落としても大事にいたらないように、高々と掲げてみるようなことをしないこと。こういう扱い方も、『和敬清寂』の『和』の心、『敬』(道具に対して、また、亭主に対して)の心の現れであることも、言えるといいですが。
追加情報としては、
・薄茶はカジュアルな点て方で、浅草などの町中の抹茶カフェで、よく提供されるもの。
・もう一つは濃茶で、これを提供するカフェは極端に少ないこと。
・薄茶と濃茶の違いは、まず味が違う(一般には、薄茶のほうが苦い)、茶葉(ちゃば)を摘み取る時期が違う、作り方が違う、一人前の抹茶の量が違う、点て方も違う。
・濃茶は練って点てるが、薄茶のほうは泡立てる。
というようなことがありますが、聞かれたら答えるくらいでいいでしょう。
(2025.10.16 記)
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