『外国人にお茶のデモンストレーションをする』~シチュエーションの説明~
まずは、お客様をお招きするシチュエーションを紹介しましょう。
本来は、というか、伝統的には 『茶室』 でのおもてなしになるのですが、茶の湯の基本を守れば、カジュアルに、現代の空間でおもてなしをするのは、大変良いことです。『茶の湯は~~がないとできない』というような堅苦しいものではなく、その気になれば、日常の空間でも、日常の道具でも見立ててできるものだ、ということを心に留めて説明しましょう。
茶室へは露地と呼ばれるアプローチがありますが、目の前にない光景を説明しても、理解はできませんので、省略するのが得策です。
お客様をお呼びする「茶会」は、お客様のことを考えたテーマを決め、それに沿って展開することが「おもてなし」の精神ですので、それも頭に入れて準備します。
テーマを如実に表すには、禅語を軸か色紙などに書き付けたものを飾りますが、はじめてお茶会に参加する人が多い時は、あまり難しい禅語は使わず、『和敬清寂』とか『一期一会』というようなお茶の心を表すものを用意すると説明しやすいです。
茶花も添えましょう。茶花は、一時(いっとき)の美です。「今日のお客様のためにだけ用意した」という気持ちを表しています。
香合は・・・実際に香を焚いてあれば、説明しやすいですが・・・校舎内は、火気厳禁でしょうから、電気で香を焚ける装置があれば可能ですが・・・
茶室に入ったら、席に着く前に、何をしたらいいかを説明し、実際に実行していただきましょう。特に、軸に対しての所作の意味合いを説明するのは大事です。茶道具の拝見は、後で見ていただくほうが、道具に興味がわくでしょうから、お点前を見ていただくときは、その道具を手にとったときに、少しだけ説明するくらいに留めておくといいです。
また、正客の重要性も説明します。正客の席は、きちんと誘導しましょう。茶の湯は、正客と亭主のエンターテインメントです。
茶の湯では、秩序が自然に発生する世界であることを雰囲気で分かってもらえるといいですね。
(2025.9.6 記)
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