「茶の湯で使う扇子(せんす)の意味」
茶の湯における扇子は、相手とのあいだに「結界」(境界線)をつくり、敬意とけじめを示すことを意味しています。
「ここから先はあなたの領域です」「私は敬意を払っています」という意思表示です。
武士のあいだで、扇子は古くから“境界を示す道具”として使われていたようで、
茶道ではその思想が受け継がれています。
これをはじめとして茶の湯では、特に、礼儀作法の観点から、昔のしきたり、を受け継いでいることが多々あります。知っていて損はありません。年配者が多い実社会では、そういうしきたりが重要な意味を持つこともあるからです。
ときに、お茶で使う扇子で、暑いからと言ってあおいでいる人がいますが、お茶の扇子は涼をとるための道具ではありません。お茶の席では、開いて使うことは”ほぼ”ないのです!
もしそういう人を見かけたら…見なかったことにしてあげましょう!
扇子のサイズや扱い方や置き方は流派によって違います。
帯への差し方、畳の上での置く場所、置くときの扇子の向き、扇子を置いたときの礼の仕方などがありますが、実践でゆっくりと身につけてください。
(2026.5.29 補)
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