2024年12月7日土曜日

はじめての薄茶

 【はじめての薄茶の飲み方】(裏千家)

茶道は、禅宗の影響を深く受けており、本来は「不立文字」「教外別伝」が基本です。
両方とも、言葉で伝えられることは限りがあることを示しています。
ですから、字面での飲み方の実技を読んでやってみるより、実践のおけいこで、
その人なりの美しい所作を身に着けるべく、やっていきましょう。

1.(四畳半の場合)にじって出された茶碗を取りに行きます。
2.自席の縁外において、居ずまいを正します。
3.上座の人との間の縁内に置いて「お相伴します」と一礼
4.次客との間の縁内に右手で置いて「お先に」と一礼
5.膝前の縁内に置いて「お点前頂戴いたします」と一礼
6.茶碗を右手でとり、左手にのせ、右手を添えて軽くおしいただきます。
7.茶碗の正面を避けるために、時計回りにに二度まわします。
8.茶碗を3点で押さえて、お茶をいただきます。
 茶碗の縁にはなるべく指はかけません。
 これからも茶碗の縁は脆いものと思って扱いましょう。
9.飲みきったら、飲み口を軽く右手の指先でぬぐい、指先を懐の懐紙でぬぐいます。
10.茶碗の正面に戻すため、時計の逆回りに二回まわして、畳の縁外の膝正面に置きます。
11.茶碗を出されたところに、茶碗の正面を亭主にむくように回してから、置きます。

にじりかた、一礼の仕方、茶碗の運び方なども所作のポイントです。

利休七則の七番めに「相客に心せよ」とあるように、お客になったときは、お互いに気遣って、思いやる心を持ちたいものです。

(2024.11.21 談)




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