【床に軸をかける】
軸は、茶席では最重要なアイテムです。
亭主からの今日の茶会のテーマやメッセージが込められています。
茶席に入り、軸を拝見して、今日の茶席の趣向を楽しみにする…のが醍醐味です。
茶席の軸は、墨蹟、消息、短冊、画賛、唐絵、和歌など各種ありますが、
禅語を書いた墨蹟が使われることが多いです。
季節感のある禅語、心根を表す禅語などがよく選ばれます。
人それぞれの経験や心情なども影響するので、禅語の解釈は難しいです。
【お茶のはじめは『一期一会』から】
『一期一会』という言葉は、茶道の本質を表している言葉です。
『一期』は仏教語で、一生を表します。
茶会は、二度と同じものはなく、一生に一度の出会いであるから大切にしよう、
という客と亭主の双方の心構えを説いています。
利休居士の高弟であった山上宗二の書いた『山上宗二記』に利休が言った言葉として
「一期ニ一度ノ会のヤウニ」とあります。
それを江戸時代後期の大老で茶人でもあった井伊直弼の著書『茶湯一会集』のなかで
『一期一会』と表現しました。
まずは、『一期一会』を心して、茶の道を進みましょう。
(2024.11.21 談)
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