【はじめての床の設え】
1.茶室の大きさはいろいろあります。最初は、基本となる4畳半本勝手の席で勉強します。
2.床は掛物や花・花入を飾る場所です。いろいろな形があります。床面は多くが畳です。
茶室を見る機会があったら、客用の入り口と床の位置、点前座の位置などに注意。
3.床には、軸(掛物)を掛けます。
その日の茶会のテーマに沿った禅語がよく使われます。
もっぱら、禅僧の書いたものです。
なぜ禅語かというと、現在の茶の湯は、禅宗と深い関わりがあるからです。
4.茶の湯のおもてなしのフルバージョンは、茶事といい、4時間くらいかかるものです。
食事と炭手前(初座)と濃茶・薄茶でのおもてなし(後座)の2パートに分かれています。
床には、初座は軸だけ、後座は花だけというのが基本です。
ただ、食事のない茶席では、軸と花を一緒に飾ります。床のもろ飾りと言います。
5.花入
花入は、中釘(掛けた軸の後にあって、いつもは見えない)や床柱にかける、
床の天井から吊るす、床に置く、という3つの方法で使います。
材質は、金属・磁器・陶器・竹・籠製のものがあります。
3つの格があり、金物や唐物青磁は『真』、釉薬のかかった陶磁器は『行』、
釉薬のかかっていない陶磁器や竹・籠などは『草』です。
畳敷きの床に置くときは、花入の格によって『矢筈板』『蛤場(はまぐりば)』
『丸香台か木地』の薄板をおきます。ただし、籠の花入は直置きします。
置くときは、縦に長い軸のときは、下座寄り1/3のところです。
6.花
茶の湯は、瞬間の美をよし、とします。
花は、かならず生花で、造花は使いません。
今まさに開き始めのものや、茶事の最中に満開になるようなものが喜ばれます。
素晴らしいお花が生けられているとよく「お花はご馳走ネ」と賛美します。
7.風炉先と結界
風炉先は、四畳半以上の部屋に使われ、道具畳の向うに置かれます。
そこが壁で囲まれている場合は、使わなくても構いません。
結界(根竹のアレです)も風炉先の一種ですが、よく、広間で、点前座の向うに
置いて使います。
(2024.11.7 談)
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